Vol.42 ハイヤーセルフを超えて【感情を感じ切る②】

2015. 2. 27 配信

~感性・理性・霊性の三要素のバランスにおける男女の違い~

 

こんにちは!
透視リーダー☆ちはるです。

先月号メルマガ冒頭の続きです。

“宮”=”空”
「八幡宮」や「神宮」の”宮”とは、”空”というゼロ・無限場の象徴。

同じように、女性の身体の中にも、「子宮」という”空”が存在しています。
子宮とは、女性性と男性性が結合して、新たな個(子)を宿す、創造のゼロ・無限場なのです。

 

このことに気づいてから、あの有名なお伽話、「竜宮城」について、こんな面白い情報を受け取りました。

竜(龍)=男性性=男性性器
宮(空)=女性性=女性性器

浦島太郎が招かれた乙姫(竜女)の住まう竜宮城とは、女性性と男性性が完全に調和した創造無限の世界。
竜宮城の豪華絢爛で優雅なイメージは、空なる意識の無限の豊かさを象徴しているのだそう。

 

時間と空間を超えた竜宮城という無限世界から、有限世界の三次元へと戻ってきた浦島太郎が、もしも空の心(空意識・無限)のまま玉手箱を開けていたのなら。
玉手箱の中身(自我意識・有限)の影響を受けることはなく、年を取ることもなかったのかもしれませんね☆.。.:*・

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前回は、ありのままの感情を受け入れるための第三ステップ、「感情を感じ切る」の前編として、人間の意識レベルの全体像を俯瞰しました。

絶対至福の空なる全体に目覚めて生きるか、相対的幸せを求めて半睡状態で生きるか。
これら二極のいずれかへと、近年、意識の分化が進んでいるとお伝えしたのでしたね。

 

それでは、半睡状態から目覚めるためには、どうすればよいのでしょう?
意識の目覚め(覚醒)をはばんでいるものとは、いったい何なのでしょうか?

今回は、「感情を感じ切る」の中編として、意識の目覚めについて掘り下げ、感情と覚醒との関わりを明らかにしていきますね。

 

このハイヤーセルフ講座の読者の方々の中には、これまで何らかのスピリチュアルなイベントに参加した経験のある方も多いことでしょう。

そのときのことをちょっと振り返ってみてください。
その場の参加者の男女比率はどのようでしたか?
男性よりも女性の割合が、圧倒的に多かったのではないでしょうか?

私が以前に通っていた透視のスクールでは、三十人ほどいた生徒たちのうち、男性はわずか三人だけ。
スピ業界でいくつかの仕事を経験したこの十数年の間も、実際に、どの現場でも、お客様の八割以上が女性でした。

近年では、このような状況も変わりつつはありますが、いまだ、目に見えない世界への理解や関心が高いのは、男性よりも女性の方であるのは確かではないでしょうか。

 

こうした実情を、前回お話しした、人間の意識レベルの全体像に照らしてみると。
幻想ドームの中で、霊的領域の探求に取り組んでいるスピリチュアルな人たちの大半は、女性であると言えます。
(意識レベルの全体像とは↓
Vol.41 ハイヤーセルフを超えて【感情を感じ切る①】)

つまり、幻想ドームの内では、霊的領域を探求していて霊性が開いている人たちの割合は、男性よりも女性が多く、女性は男性に比べると霊的に進化した状態にあるのです。

 

ところが。

幻想ドームの外では、興味深いことに、この男女の比率が反転します。

幻想ドームの外、すなわち、目覚めた意識(覚醒)レベルの領域では、全体の八割以上が男性であり、女性は少数なのです。

 

キリスト、ブッダ、ダルマ。
広く名の知れたマスターたちはみな男性であり、「マスター=男性」のイメージが定着しています。

80年代から現れ始めた覚者たちもまた、その多くが男性。
最近では、アラフォー世代の男性覚者たちが台頭して、スピ業界の最先端で目覚めの時代を牽引しています。

 

これは、いったいどういうことでしょう?
幻想を超えた、より高次の霊的意識レベルの領域では、霊的に進化した状態にあるはずの女性がごく少数で、男性の割合が俄然高くなるのはなぜなのでしょうか?

覚者には男性が多いというこの事実に、実は、目覚めの仕組みをひも解く重要な鍵が隠されています。

 

ここで、意識の目覚め(覚醒)について、具体的にとらえていきましょう。

こちらの図をご覧ください。↓

このA~Dの図は、目覚めの仕組みを説明したものです。

まず、初めに、上段の図から見ていきましょう。

 

図Aは人間の意識の理想型であり、三角形の各頂点の円は、人間の意識の三つの構成要素を表しています。

「感性」=感じる力。感情、感覚、直感。
「理性」=知性。論理的に思考し、判断する力。
「霊性」=霊的領域への理解と認識。

三者の関係をたとえるのなら、感性は燃料(原動力)、理性は機械(枠組み)であり、霊性は機械と燃料の製造元(創造者)のようなもの。
これら三つの個々の状態と全体のバランスによって、個人の意識と人生のありようが決定づけられているのです。

三つの要素が相互に影響を与え合いながら個々に進化し続け、全体がバランスするにつれて、意識が上昇(拡大)していきます。
意識の上昇とともに、次第にハート(空)が開かれ、破壊、再生、発展、繁栄などのプロセスが展開して、人生が愛と調和の状態へと引き上げられていきます。

そうしたプロセスの途上で、ある領域レベルにまで意識が上昇して到達したときに、目覚め(覚醒)が起こるのです。

 

それでは、人間の意識の三要素のバランスは、実際には、どのような状態にあるのでしょうか?

今度は、中段の二つの図を見ていきましょう。

 

図Bと図Cは、女性と男性それぞれの、三要素のバランスの一般的な傾向を表しています。

女性は、一般的に、理性よりも感性が豊かな状態にあります。
感覚や直感を通して霊的領域を”感じる”ことができるため、男性に比べると霊性が開いています。
(左図B)

一方、男性は、感性よりも理性が優位。
理性によって感性が抑圧されているために霊的領域を”感じる”ことがはばまれ、女性に比べると、霊性がうまく機能していません。
(右図C)

女性と男性にはこのような意識構造の違いがあるために、この三次元世界の一般的な意識レベルの領域、すなわち、幻想ドームの内では、スピリチュアルな人たちの男女比率は、男性よりも感性の豊かな女性の割合が必然的に高くなります。

同時に、こうした男女の意識構造の違いが、覚醒という、幻想ドームの外のより高次の霊的意識レベルの領域では、反転して男性の割合が高くなることの理由でもあるのです。

このことについて、下段の図で詳しく見ていきましょう。

 

図Dは、男性覚者の多くに見受けられる、男性の一般的な覚醒パターンを表しています。

ちょっと想像してみてください。
空気がパンパンに詰まった風船の上にお尻を乗せて座り続けていたら、どうなるでしょうか?

男性の感性は、まさにこの風船のように、理性によって抑えられ、圧迫されている状態にあります。

外圧によって風船が破裂するように、理性によって抑圧され続けた感性は、限界を超えると、ついに爆発します。

その感性の爆発エネルギーが肥大した理性を打ち砕き、霊性を刺激して三要素がバランスすると同時に、意識が一気に上昇して「空」へと押し上げられ、幻想から脱して(=解脱)覚醒するのです。
(図D)

 

このように、男性の場合は、抑圧された感性が覚醒への原動力となっています。

いわば、男性の意識には、もともと覚醒のための起爆剤が仕掛けられているようなもの。
男性が目覚めに至るパターンとしては、それまで霊的領域には関心も理解もまったくなかった人が、あるとき突然霊的意識に目覚めて、あっという間に覚醒し、短期間のうちに人生が180度変わってしまうというような、急激で極端なケースが多いのです。

意識が急激に大きく変わるほど、多くの場合、現実の変化も激しく大胆で痛みを伴うものとなり、現実の崩壊(破壊)と人生の再構築(再生)というプロセスを体験することになります。

 

それでは、女性の場合はどうでしょう?
中段の左図Bの三角形に再び注目してみましょう。

女性は感性が豊かで霊性が開いている一方、その豊かな感性ゆえに感情に流されやすく、理性がうまく機能しにくい傾向にあります。

女性の意識構造には、男性に見られるような覚醒のための動力が働いてはいません。
瞑想などのエネルギーワークによって、動力を自家発電して三要素のバランスに取り組まない限り、年齢を重ねるほどますます感性(感情)が肥大していきます。

抑圧された感性(=燃料・原動力)が覚醒への原動力として働き、意識を上昇させて、人生を愛と調和へと押し上げるのとは正反対に、肥大した感性は自己破壊力として作用し、理性(=機械・枠組み)を麻痺させ、意識を鈍化させて、恐れに基づいた不調和な現実を創り出します。

感情に支配されて知力や判断力がはばまれ、人とうまく関わることができなくなったり、仕事や経済面で困窮したり。
感性が極限にまで肥大した場合には、意識が混乱して精神に破綻をきたし、健全な社会生活を営むことが難しくなります。

 

このように、感性と理性のアンバランスな両者の意識構造は、男性の場合には覚醒への起動力となっていますが、女性の場合には覚醒をはばむ抑制力になっています。

スピリチュアルな女性たちの多くは、経年とともに肥大していく感性(感情)が重石となって、覚醒という意識のブレイクスルーを体験するには至らず、幻想ドームの中の閉ざされた霊的意識レベルの領域から、なかなか抜け出すことができずにいるのです。

 

己の意識と人生のありようを愛と調和の状態へと上昇させいくためには、意識の三要素のバランスが不可欠です。

三要素のバランスの要は、感性。
感性、とりわけ感情への取り組みこそが、意識を上昇させ、ハートを開いて空なる己を目覚めさせ、揺るぎない絶対至福を生きる人生への近道となるのです。

 

感情への取り組みとは?

 

女性の場合は、感情の「解放」。
あらゆる感情を受け入れ、解き放っていくことで、感性と理性がバランスして意識が目覚めていきます。

男性の場合は、感情の「開放」。
感情を感じることを許すにつれて、感性が開かれ、目覚めのプロセスがおのずと展開されていきます。

感情を感じていくほど、分析的思考が和らいで、高次へと意識が開かれていきます。
そうして、急激な変化や痛みの体験を伴うことなしに、己にとって最善最適の流れに運ばれながら上昇し続け、やがて、幻想を超える瞬間へと辿り着いていくのです。

 

 

次回は、「感情を感じ切る」の後編として、感情の解放&開放のための準備を整えていきますね。

 

ハートの神殿、竜宮城で、豊穣の宴をともに楽しんでいきましょう.。.:*☆

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました☆彡

プロフィール

クリアサイト認定透視ヒーラー

荻野 智晴

上級透視リーダー、上級ヒーラー。 1997年、クリアサイトジャパン「クレアボヤンススクール」「エナジェティック・メディスンスクール」修了。

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