2013. 12. 27 配信
~十牛図に見る人間の意識の二つの段階 Ⅰ:分離意識から空(くう)なる全体意識への回帰~
こんにちは!
透視リーダー☆ちはるです。
先日、第九のコンサートへ出かけてきました♪
年末になるとテレビやラジオから流れてくる、あの有名な「歓喜の歌」の大合唱を、生まれて初めてナマで聴いたんです。
♪歓喜の歌(ベートーヴェン交響曲第9番第4楽章)♪↓
http://www.youtube.com/watch?v=d0evRWzvNwo
大ホールいっぱいに響き渡る数千人もの歌声。
壮大な旋律のうねりに身をゆだねるうちに、ハートの奥からジンワリ喜びがあふれ出し、何ともいえない恍惚とした感覚が全身をめぐりました。
聴くだけでこんなにキモチイイなんて、この歌にはどんな言霊が込められているのかしら?
そんな思いが湧いて、後日、歌詞を調べてみると。
歓喜、それはきらめく神の後光。
その熱い炎を身体いっぱいに満たし、天上なる喜びの聖地へと歩んでいこう。
その不思議な力は 時流が過酷にも引き裂いていたものを再び結び合わせる。
そのやさしい翼に抱かれれば、すべてのものは兄弟となる。
(http://www.youtube.com/watch?v=d0evRWzvNwo
字幕より引用)
喜びの聖地=「空」(くう)へと歩んでいこう、分離意識を超えて大いなるひとつへ戻ろうと語りかけているではないですか。
西洋音楽史上、最高傑作と評されるこの歓喜の歌は、存在の喜びを讃える空への讃歌であり、アセンションの調べであったのですね☆.。.:*・
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これまで、この世界の真相をひも解き、空への回帰回生の道のりを歩み進んできました。
今日は、今年の締めくくりとして、これまでの内容を整理しながら、今、私たちが直面しているとてつもない変化についてお話ししましょう。
最初に、ちょっと思い出してください。
ちょうど一年前のメルマガVol.16でご紹介した、「十牛図」という禅画を覚えているでしょうか?↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E7%89%9B%E5%9B%B3
(出典:ウィキペディア2013.12.27現在)
この十枚の絵図を、もう一度じっくり眺めてみましょう。
以前お伝えしたように、この十枚の絵図は、人間の意識の進化のプロセスを物語っています。
そして、この絵図の物語をよく見てみると、人間の意識の進化を、次のように、二つの段階(ステージ)に分けてとらえることができます。
◎第一ステージ 十牛図 1)~7)
人が牛を追い求め、牛を手なずけ、手放すまでの物語。
◎第二ステージ 十牛図 8)~10)
人も牛も消え去り、人が姿を変えて現れるまでの物語。
ここで、人間の意識の二つのステージについて、十牛図の物語に沿って簡単にまとめてみましょう。
十牛図に描かれている牛については、いろいろな解釈がありますが、ここでは、「牛=ハイヤーセルフ」として話を進めていきますね。
◎第一ステージ 十牛図 1)~7)
私たち人間の本当の正体は、創造無限の力の源、「空」という意識そのもの。
何でも創造可能な無限の空の意識は、制限という体験を通して有限の自己を知ろうと、この三次元を開いて人間の自分を創造しました。
第一ステージとは、こうした空の計画のもと、人間が自分の本当の正体を忘れて、人間ドラマに没頭している「忘却」の段階。
人間ドラマという儚い幻想を揺るぎない現実と錯覚し、自分がこのドラマの仕掛け人であることをすっかり忘れて、ドラマの主人公「私」こそが自分であると信じきっています。
「自我」という常識や信念や価値観のよろいをまとい、創造無限の源、空の意識と分離した状態にあるため、自分はこれもあれも足りない、このままではいけないという欠乏感や飢餓感を根底に抱えて自分の価値を否定しています。
それゆえ、足りない自分を満たそうと、意識を外側へ向けて、事を成すべく努力をしたり、競争や奪い合いに興じて我が身も心も忙しくしながら、思うがままにはならない体験を味わっています。
思うがままにはならない体験を重ねるうちに、やがて、意識を自分の内側へと向けて、本当の自分を探し求めるようになります。
(=十牛図1~4 人が牛を求めて牛を得る)
内側を探求して霊性に目覚めた人たちは、目に見えない存在にサポートを求めたり、心理的なアプローチやスピリチュアルな手法を用いて、自分を変えよう、問題を解決しよう、望むものを手に入れようと試みます。
霊性に目覚めてはいても、この時点では、自分の本当の正体に気づいてはいません。
この世のすべてを自分が生み出していると自覚してはいません。
自分はこの世に生まれてきたと暗示にかかったまま、幻想のマトリックスの中で重たい自我にとらわれ、思考や感情にどっぷり浸かってもがいています。
霊性に目覚めて、霊的自己、すなわちハイヤーセルフとのつながりが深まり準備が整うと、(=十牛図5 人が牛を飼い馴らす)
ハイヤーセルフにいざなわれ、本来の故郷、空への帰還の旅が始まります。
(=十牛図6 牛が人を乗せて帰り道を行く)
ハイヤーセルフの先にある本当の自分に気づき始めます。
(=十牛図7 人が家に戻って天空の彼方を見上げている)
この世のすべては自作自演の幻であると思い出し、自我の解放とともに空の意識が目覚めていきます。
◎第二ステージ 十牛図 8)~10)
第二ステージは、自我によるとらわれから解放され、空の意識に目覚めている「覚醒」の段階。
(=十牛図8 空)
自分は創造無限の空という意識そのものであり、この世のすべてを自分が生み出していると自覚しています。
私という人間を通して幻想をリアルに味わいながら、あらゆるすべてを内なる空の目が観察しています。
自分に足りないところなど何もなく、自分はもともと無限に豊かであると思い出しています。
今ここにいるだけで自分には価値があると知っています。
今ここが自分にとっての最善の場であると知っています。
自分を変えようとしたり、相手に変わってほしいと求めることはありません。
問題を解決しようと頑張ったり、望むものを手に入れようと追い求めることもありません。
代わりに、自分に起こるすべてを、ただ面白がり、楽しんでいます。
起こることにあらがわず、起こるがままにまかせて、その出来事に反応している自分の肉体や感情や思考を、内なる空が静かに見守り、観察しています。
自分も他人も出来事もあるがままを許し、すべてをありのままにとらえています。
(=十牛図9 自然界の景色)
こうしたとらわれのない状態ゆえに、空という大海原へと注ぎ込む大河のように、自分の内側も現実も流れるがごとく変わり、自我の願望をはるかに超えた喜びあふれる世界がおのずと形作られ、広がっていきます。
創造の根源から湧き出る情熱と衝動に従い、人に己を分かちて人と喜びを共創しながら、人とともに笑い合い、ともに栄えています。
(=十牛図10 人が布袋となって他者と笑顔で交わっている)
今ここに在ることの歓喜と至福に満ちて、ゆったりとした時の流れを生きています。
いかがでしたか?
十牛図の物語について、どのように感じられたでしょうか?
マヤ暦の終焉と言われた昨年の冬至を境に、マーヤ=「幻想」の時代が暦の上では終わり、新しい時代の幕が開かれました。
人間の意識がようやく長い冬眠から目覚めて、生命の息吹あふれる春の訪れを迎えたのです。
自我にとらわれた分離意識から、空という大いなる全体意識へと、人類の集合意識がここ数年で急激に上昇し始めています。
忘却の第一ステージから覚醒の第二ステージへと、人間の意識の在りようが、これから大きく劇的に変わろうとしているのです。
この世が幻想なのはわかるけれど、それなら、悩みの尽きないこの状況は、いったいどうすればいいというの?
来年のメルマガでは、先の二つのステージについて掘り下げながら、そんな問いかけへの答えとなる内容について、お伝えしていきますね。
今年もメルマガをお読みいただき、本当にありがとうございました。
2014年も、存在の喜びの輪が、さらに大きく広がっていきますように☆.。.:*・
Freude!Freude!Freude!