2014. 6. 27 配信
~人生とは、思いのままにはならない体験を楽しむためのゲーム。試練や障害のない退屈なゲームなど誰も求めてはいない~
こんにちは!
透視リーダー☆ちはるです。
先月末、モロッコを旅してきました♪
モロッコはスペインと海峡を隔てた対岸の、アフリカ北西部に位置するイスラム圏の国。
モロッコという国名は「神の国」という意味の、ベルベル語に由来しているのだそうです。
旅の終わりに訪れた大都市マラケシュは、ロバと馬車とバイクと高級車と人々があふれんばかりに同時に道を行き交う、なんともエネルギッシュでエキサイティングな街でした。
街の喧騒から離れてホテルに戻り、うつらうつらしながら光瞑想をしていたら。
邪馬台国の女性らしき自分の「未来生」が、ふいに映し出されて視えました。
しかも、その女性の隣には、今回の旅でモロッコ各地を案内してくれた、まるで日本人のように親切で礼儀正しい現地のツアーガイドさんの未来生の姿も。
(※未来生とは今生の記録データの転生先のことです。
すべての「時」は今ここに同時に存在しているので、自分という人間の今生の記録データは、時間軸を超えて、過去へも未来へも自在に転生します。
◎輪廻転生の仕組みとは↓
Vol.31 ハイヤーセルフを超えて【輪廻転生の仕組み】
邪馬台国=九州北部の説
モロッコ=世界の縮図と言われる日本の、福岡県に相当
未来生の映像に触れた瞬間、こんな図式が頭に浮かび、なぜ自分がこれまで九州やモロッコの土地に強く心惹かれてきたのかを理解したのでした☆.。.:*・
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前回は、人間世界がいかにして創られたのかを明らかにしました。
すべてが思いのままの創造無限の「空」なる意識は、思いのままにはならない人生という制限ゲームを開発し、己ならざるものを仮想体験できる人間世界を思いのままに創り上げたのだとお伝えしましたね。
人生はゲームだって?冗談じゃない。
人生をそんなに軽々しく見てはいけない。
人生はそんなに生易しい甘いものではない。
人生はゲームだと聞いてそんな思いが湧くのなら、それこそがまさに空意識の思惑通り。
自我のその反応、その深刻な人生観こそが、自分の正体を忘れて幻想にどっぷり浸かり、制限ゲームに没頭している何よりの証なのです。
こうした深刻で重たい自我意識こそが、己をいつまでも幻想の只中に留め置き、人生をいっそう深刻で困難なものにしているのです。
人生はゲーム。
人生とは、創造無限の空意識なる自分が心ゆくまで遊んで楽しむための遊戯にほかなりません。
今回も、人生の仕組みについてさらに掘り下げ、私たちの重たい自我意識を解き放っていきましょう。
最初に、ある人生ドラマを例に挙げてみましょう。
「夢やぶれて」という歌をご存知でしょうか?
ミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中で、登場人物ファンティーヌという女性が、己の苦難に満ちた生きざまと絶望にあえぐ心模様を切々と歌い上げる有名な哀歌です。↓
http://www.youtube.com/watch?v=1t8m7CkpIK0
愛する男性に見捨てられて夢やぶれ、娘を人に預けて身を粉にして働きながらも、仕事場で誤解と妬みを受けて失業。
生きるために大切な首飾りを売り、髪を売り、歯を売り、ついには自分の身体までもを売って娼婦に。
やがて病に倒れて娘の身を案じながら命果てる。
「レ・ミゼラブル」の観劇で「夢やぶれて」の歌を聴いたなら、ファンティーヌのこうした壮絶な人生に胸打たれて、私たちの誰もが涙せずにはいられないでしょう。
そして、もし自分がファンティーヌだとしたら?
人生とはなんて辛く残酷なのだろう。
自分はなんて無力で惨めなのだろう。
報われないこんな人生など生きるに値しない。
歌に込められたファンティーヌの胸中と同じように、心砕かれ、人生に絶望してしまうかもしれません。
それでは、このファンティーヌの人生を、空意識の視点に立って眺めてみましょう。
ファンティーヌの人生は、空意識からはどのように見えているのでしょうか?
辛くて残酷?
無力で惨め?
生きるに値しない?
いいえ。
もしあなたがファンティーヌであるのなら。
ファンティーヌという人間の自分の人生を、空意識のあなたはこんなふうに見ています。
これが辛いということなのか。
残酷とはこういうことなのか。
なんてすばらしいのだ!
これが無力という感覚なのか。
惨めとはこういう感情なのか。
なんて面白いのだ!
足りないとはこういう状態なのか。
これが絶望という体験なのか。
ああ楽しい!ああ最高!
辛くて残酷な現実を、無力で惨めな感覚を、足りていない状態を、ファンティーヌという人間の自分を通して、空意識のあなたは喜びいっぱいに味わっています。
思いのままにはならない苦難の現実を、思いのままにはならないもどかしさを、重く淀んだ思考や感情や肉体感覚のすべてを、内なる空の目が喜びとともに観察しています。
愛であり、喜びであり、無限に豊かなままの自分では決して味わうことのできないこうした体験のすべてが、空意識にとっては喜びそのものであり、自らが創造したありのまますべてを、空意識は等しく無条件に愛しているのです。
なぜ神(空意識)はこんなにも酷い出来事を許すのか?
なぜ神(空意識)はこのような惨事を放っておくのか?
苦しみに悶え、救いを求めてそう叫びながら、人間の自我は己の苦境に激しく抗います。
しかし、自我がどれほど救いを求めて叫ぼうとも、空意識が人間の自分の身を案じたり、人生から障害物を取り除いてしまうことはありません。
だって、人生は仮想現実ゲーム。
酷い出来事や惨事など、もともと存在してはいないのですから。
不幸な人も不幸な状況も、実際は、どこにも見当たらないのですから。
本当は、誰も何も傷ついてなどいないのですから。
さて、ここで、「レ・ミゼラブル」の物語へ話を戻しましょう。
夢やぶれて苦難の果てに逝ったファンティーヌ。
母ファンティーヌの亡き後、娘のコゼットは主人公ジャン・バルジャンに苦境を救われ、大切に育てられて美しく聡明な女性へと成長します。
やがて運命の男性マリウスと出会い、互いにひと目惚れし愛し合うように。
革命の戦乱下、仲間が非業の死を遂げていく一方で、さまざまな試練や障害を乗り越え二人は結婚します。
愛する男性と幸せに暮らしたいと、ファンティーヌが生前に思い描いていた夢は、こうして娘コゼットの人生によって実を結んだのです。
貧困から1本のパンを盗んだ罪で19年間服役後、富と地位と名声を成した主人公ジャン・バルジャン。
愛する人に見捨てられ夢やぶれたファンティーヌと、愛する人と結ばれ夢が叶えられたコゼット。
戦乱で非業の死を遂げた革命の同志たちと、ただひとり九死に一生を得て生還したマリウス。
善と悪、富裕と貧困、自由と束縛、希望と絶望、明と暗、生と死、勝利と敗北、喜びと悲しみ。
登場人物たちの生きざまを通して、こうした二元性が次々と浮き彫りにされ、陰影に富んだ臨場感あふれるドラマが展開していきます。
では、不朽の名作として世界中で愛されている、この「レ・ミゼラブル」の物語を人間世界の縮図と見るのなら。
人生という制限ゲームの面白さとはいったい何でしょう?
私たちが自分の正体を忘れて没頭してしまうほどに、私たちを惹きつけてやまないこのゲームの魅力とは?
それは、思いのままにはならない条件下で思いを果たしていくというパラドックス(矛盾)な体験。
創造無限の空意識なる自分の能力が閉ざされ、思いのままにはならない制限された状態で、いかにして試練や障害を乗り越え、思いを果たしていくことができるか。
ルール(制限)の中で、二元性の両極のはざまで、いかに選択し、いかに知恵を絞り工夫しながら、道なき未知を切り開き、思いを実現していくのか。
思いのままにはならないこの二元性の世界での、先の見えないもどかしいプロセスの体験こそに、私たちは魅了されているのです。
そして、こうしたプロセスの体験を通して得られる二極間の感情の動き=「感動」を味わいたいのです。
だからこそ、「レ・ミゼラブル」の登場人物たちが、迷い、葛藤し、恐れおののき苦しみに悶えながらも、逆境に屈せず生きる勇姿に観客は釘付けになります。
あらゆる試練や障害を乗り越え、彼らの思いがついに実を結んだその奇跡に、誰もが心動かされて喝采し、涙します。
何もかもを思いのままに瞬時に叶えることができる創造無限の空意識の自分では体験することのできない、こうしたもどかしさや感動を味わい続けたくて、私たちは人間世界という劇場へと、我を忘れたまま、つい繰り返し何度でも足を運んでしまうのです。
全知全能で非の打ちどころのない登場人物たちが、愛だ、喜びだ、世界はひとつだと、初めから終わりまで互いに肩を組んで笑い続けている、そんな起承転結のない、二元性の要素もない単調な二時間ドラマを観ているとしたら。
何が愛で何が喜びなのかがさっぱりわからず、未知へのスリルも臨場感も感動も得られず、私たちは退屈のあまり居眠りしてしまうか、劇場からさっさと退出してしまうでしょう。
私たちは試練や障害のない人生を求めてはいないし、簡単に実現できてしまうことにも興味がありません。
人生とは、すべてが思いのままの空意識なる自分が、思いのままにはならない体験を楽しむためのゲーム。
先行きどうなるかがわからない、なかなか思いのままにはならない、そんな未知へのスリルや限界への挑戦を楽しみたくて、私たちは今ここにこうして在るのです。
それでは、思いのままにはならない人生を思いのままに生きるためには、どうすればよいのでしょう?
次回は、そんな問いかけについて掘り下げ、人生の仕組みの核心へと迫っていきましょう♪
道なき未知への旅路を、ともに楽しんでいきましょう.。.:*☆
最後までお読みくださり、ありがとうございました☆彡