2015. 6. 26 配信
~”私”はいない。すべては自動的に起きている~
こんにちは!
透視リーダー☆ちはるです。
昨年の秋分の日の出来事です。
「自由意志は、ない」
いつものように就寝前に光瞑想をしていたら、そんな思いが、突然、何の脈絡もなく、ハートの奥底から湧き出してきました。
唐突な内なる声に、マインドがしばし混乱。
数日経ってから、ようやく、その言葉の意味が腑に落ちて分かりました。
「私たちには自由意志があります」
霊的教師たちやスピリチュアルな媒体によるこうした教えを、長い間、当たり前のこととして信じてきました。
自由に選択したり、何かを決断しながら自分の「意志」で生きているのだと、人は自分についてそうとらえています。
けれど、実は。
「自由意志」とは幻想であり、誰も何も選択や決断などしていません。
私たちは、本当は、何もしてはいないのです。
今日は、これから、このことの真相について明らかにしていきますね。
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◆サンライトからのお知らせです◇
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これまでお届けしてきたハイヤーセルフ講座の内容を、今後、リアルな場でみなさまにご提供できるよう、現在、セミナーの開催に向けて準備を進めています。
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最初に、これまでの人生を、ちょっと振り返ってみましょう。
人生の転機となった出来事を思い出してみてください。
あのとき、自分はああしたからこそ、こうしてすばらしいチャンスを手にすることができた。
こんなにすばらしい人とめぐり会うことができた。
あんなことさえしなければ、あちらの道を選ばなければ、こんなことにはならずにすんだのに。
この人とは関わらずにすんだであろうに。
人生の要所要所を振り返るとき、こうした満足感や後悔の念に駆られるなどして、さまざまな選択と決断の末に今の自分があるのだと思わずにはいられないでしょう。
無数の思考や感情、大小無数の選択や決断を、自分の足跡として見ることでしょう。
自分が考えて感じて、自分が選んで、自分が決めて、自らの意志で自発的に行動している。
私たちの自我は、自分についてそう認識しています。
ところが、実際は、そうではありません。
「自分がこうしている」という認識は、自我による思い込みであり、錯覚であり、幻想です。
あたかも、自由意志や選択肢というものがあって、自分が自由に考えたり、感じていたり、自分が自由に選択し、決断し、自分の意志で行動しているかのような錯覚に、自我がとらわれているだけです。
内にめぐる無数の思考や感情、大小無数の選択や決断、あなたが行うあらゆるすべての行為や行動や所作動作に、実は、あなたの「意志」は、まったく介在していません。
実際には、あなたという自我は何もしていません。
本当は、すでに決まっていることが、今この瞬間に、ただ起きているだけ。
あなたが何を考え、どのように感じて、何を選び、どのように決めて、どう動くのかは、最初から、すべて、決まっていることなのです。
自分の意志が何かを「起こしている」わけではなく、ただ、シナリオ通りに「コトが起きている」だけなのです。
このことを、わかりやすくとらえてみましょう。
こちらの図、「三次元世界の構造」を、もう一度ご覧ください。↓
図の中の、「空の本体」を”海”、「空の一部(人間)」を”波”に例えて見ていきましょう。
波は、海から生まれて海へと還っていく、海の一部。
個々の波は、海とつながり、海に属していて、海から分離して存在することはできません。
水面に揺れる無数の波は、姿形を変えた海の現れであり、海という母体による表現そのものと言えます。
波の大きさや形、波の動く速度や方向は、海という母体の全体の流れの中で、一定の法則に基づいて決定づけられ、表現されています。
個々の波の様相を決定づけ、波を動かし、波を波として存在させているのは母なる海であり、無数の波は、すべて、海の支配下にあります。
海と波とのこの関係性を、そのまま”空”と”人間”に当てはめてみると?
さざ波のように現れては消えゆく、この世のありとあらゆる存在のすべては、空なる大海原の一部であり、姿形を変えた空の現れです。
人間もまた、空の一部であり、空という源から分離して存在することはできません。
個々の人間は、空なる大海原の流れの中で、空の法則のもとに、そのすべてが決定づけられ、空の写し鏡として表現されています。
波の様相について波それ自体には決定権がないように、個人のすべては、個人がコントロールすることはできません。
思考や感情、選択や決断、行為や行動や所作動作に至るまでの個々の人生のすべては、空という全体の流れの支配下にあり、水面の波にすぎない人間に、自由意志や決定権はないのです。
さらに、別の例えを用いてみましょう。
私たちの人生は、アニメの物語のようなものです。
アニメーションは、無数の静止画をつなげて作られている動画。
画像のひとコマひとコマの描写と画像をつなぐ順番は、制作元によって、完璧に設計されています。
主人公の容姿や性格、セリフやリアクション、登場人物たちの相関図や起こる出来事の数々が、流れゆく画像のひとコマひとコマを通して表現され、あらかじめ設計されたシナリオ通りに、物語が自動的に展開していきます。
主人公もほかの登場人物たちも、起こる出来事も、すべては映像の中のフィクションであり、架空の物語に過ぎないアニメの世界に実体はありません。
主人公がアドリブで脚本とは違うセリフを口にしたり、違うリアクションをするなど、主人公の意志によって物語を勝手に変えてしてしまうことなどあり得ません。
ましてや、主人公が映像の中から飛び出してきて、突然、実体化してしまうなんてことも起こり得ません。
私たち人間の意識のありようは、まるで、実体のないアニメの主人公が、突然変異によって、”私”という自意識に目覚めてしまったようなもの。
自分が実在していて、自発的に何かをしているのだと、私たち人間は思い違いをしているのです。
自分が自由に考えたり、感じていたり、選択肢の中から自由に選んだり、何かを決断したり、すべては自分の意志で動いていて、人生のシナリオを自分が描いているのだと、”私”がそんな勘違いをしているのです。
なにせ、人生という物語は、ホログラフィックな3DCGアニメーション。
“私”は実在していて、「私がこうしている」と、アニメの主人公たちが錯覚し続けるよう設計された、臨場感あふれる超リアルな架空の世界なのですから。
今この瞬間に何を考え、どのように感じて、どちらを選択して、どのように決めて、どう動いて、何が起こるのかを決定づけているのは、主人公の”私”ではありません。
「私がこうしている」ととらえていることや、”私”の世界で起こる出来事のすべては、完璧に設計されたアニメの映像のように、ひとコマひとコマシナリオ通りに、自動的に起きています。
アニメの主人公が、アニメの映像そのものに影響を与えることはできないように、人生という物語の映像の中の”私”が、”私”の意志によって、映像を創り上げたり、映像を創り変えることはできません。
自由意志とは、つまり、人生という架空の物語の中の絵空事であり、幻想であり、人生において”私”の意志が起こしていることなど、本当は、何ひとつないのです。
今このハイヤーセルフ講座を読んでいる、あなたのその眼差しも、その瞬きも、指先の動きや呼吸や体の仕草ひとつひとつでさえも、すべては、一瞬一寸の隙も狂いもなく、シナリオ通りに完璧に、自動的に起きています。
朝起きて身支度を整えたり、電車に乗って出勤したり、仕事をしたり、家事をしたり、食事をしたり、会話をしたり、テレビを観たりするのも、そこに”私”の意志はなく、それらのことが、ただ、自動的に起きています。
あなたに起こることも、あなたの周りで起こる出来事も、あなたが見て、聞いて、体験するすべては、空という全体の流れの中で、空のシナリオ通りに完璧に、自動的に起きています。
バカバカしい、そんなことはあり得ない。
すべてはシナリオ通りだなんて、なんだか虚しい。
それなら、これからどう生きればいいというの?
そんな自我の反応もまた、シナリオ通りに自動的に起きていることなのです。
どちらを選ぼうかと迷ったことも、
いずれかを選んで満足したことも、
いずれかを選んで後悔したことも、
あなたが今その人の隣にいることも、
あなたがその人に抱いている思いも、
こうなりたいと夢を描いたことも、
念願の夢がついに実現したことも、
すべては、ただ、自動的に起きただけ。
“私”が何かをしたことなど一度もなく、「起こることが、起きた」だけなのです。
さらに付け加えて言うのなら。
“私”は何もしてはいないとは、つまり、”私”そのものがいない、そもそも”私”は存在していない、ということです。
波が海のかりそめの姿に過ぎないように、アニメの主人公には実体がないように、”私”という意識それ自体もまた、この写し世の世界の実体なき幻。(=無我)
今この瞬間の無数の思考や感情も、大小無数の選択や決断も、あらゆる行為や行動や所作動作も、人生で起こる数々の出来事も、すべては、”私”という存在なくして起きているのです。
次回は、「自由意志は、ない」の真相について、さらに別の視点から迫っていきますね.。.:*☆
最後までお読みくださり、ありがとうございました☆彡