2018. 4. 27 配信
前回のメルマガでご紹介した、お金にまつわるエピソードの後日談です。
株式投資で蓄えの大半を失った男性は、その後、どうなったのでしょうか?
ゆとりのない枯渇した己の内面意識が、お金が足りていないゆとりのない枯渇した現実を創り出していると気づいた彼は、心を新たにして一念発起。
かつての仕事を通して自分が学び得てきたマーケティングの知識や集客のノウハウを、身近な人たちに惜しみなく無償で差し”出して”いきました。
そうして数カ月ほどが経った頃。
彼が集客を手助けした小売業を営む知人から、感謝とねぎらいの丁重な言葉とともに、なんと、200万円の謝礼金をもらいうけることに。
さらには、そのお金を株に投資したところ、2000万円近くにまで資金を増やすことができたのです。
1.出す
2.内側を満たす
3.自己評価と許可レベルの改善
4.プログラムの解除
5.性エネルギーの開放
お金にモテまくるこれら5つのステップのうち、基礎となる最も重要な要素、「出す」ということについて、今回は、さらに掘り下げてお伝えしていきますね。
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お金とは、価値を媒介しながら人から人へと水のように流れて社会をめぐりゆくエネルギーの循環そのもの。
人から人へとめぐり流れゆく、お金というエネルギーの循環(=金回り)は、「出す」ことに始まります。
自分をめぐるお金というエネルギーの循環をスムーズで勢いのある豊かな状態にするためには、まずは、内なる豊かさのエネルギーを外へと「出す」こと。
自分の内にある豊かさのタネを放出することで初めて、自分が放出したエネルギーの価値に見合うだけの十分な量と質の豊かなお金の流れを自分のふところに招き入れる余地が生まれるのです。
こうした「出し入れ」によるエネルギーの循環は、お金のことだけには限りません。
人はオギャーと息を吐き”出して”生まれ、息を引き取る際には、文字通り、息を吸い”入れて”亡くなります。
「出す」ことに始まり、「入れる」ことで終わりを迎えるまでの一生涯の間、私たちは息の出し入れによるエネルギーの循環を通して自分独自の現実を創り続けています。
さらに言えば、この世界のそもそもの始まりは、ビッグバン=エネルギーの放出。
創造無限のエネルギーの放出とともに宇宙が創生され、この世界が開かれたのです。
絶え間なく現れ出ては消え入る森羅万象は、「出すのが先、入れる(受け取る)のは後」というエネルギーの法則で成り立っています。
お金も仕事も人間関係も、人生で創造されるすべては、自分からエネルギーを「出す」ことに始まり、やがて自分が出したものと同じような波動のエネルギーを、めぐりめぐって異なる形として受け取ることになります。
出してこそ入ってくるのであって、その逆の順序では、エネルギーの循環は起こり得ません。
原因と結果という因果関係や時間の概念に基づくこの二元の現実世界においては、出すことで初めて、与えられる(入ってくる)のです。
それでは、豊かなお金の流れを招き入れるために自分からエネルギーを「出す」とは、具体的には、何をどのように出せばよいのでしょうか?
このことについて、今一度詳しく見ていきましょう。
豊かなお金の流れを招き入れるためには、まず初めに、豊かなエネルギーを自分の内から「出す」必要があります。
豊かなお金の流れを招き入れるために自分の内から「出す」ことのできる豊かなエネルギーとは、大別して、以下の二つが挙げられます。
・お金そのものを「出す」
・お金以外のものを「出す」
まずは、後者の「お金以外のものを出す」ということについて、身近な事例からお話ししていきますね。
十数年ほど前の当時、何冊かの著書を出版し、キャリアカウンセラーとして活躍していたある女性の講演会で、キャリアの転機となったその方自身の体験談を拝聴したことがありました。
離婚して間もない頃、彼女は派遣社員として働いていました。
派遣先の職場での仕事は、マニュアルに沿った単調なデスクワークであったものの、あるとき、日々の業務を通して気づいた問題点や改善案を短いレポートにまとめて、職場のスタッフに手渡したそうです。
すると、彼女のその行動を知った派遣元の会社から声がかかり、その人材派遣会社の正社員として採用されることに。
その後、営業の手腕と実績を買われて、社長の側近としてその会社でしばらく働いたのちに、キャリアカウンセラーとして独立したとのことでした。
単に周りから求められていることだけをやり続けて、周りのニーズを満たす程度の貢献に留まっているのなら、受け取るお金はそれ以上には増えようがありません。
出してこそ、与えられます。
内なる知恵や才能、アイデアや工夫力や行動力、愛と情熱、笑顔やユーモアやコミュニケーションスキルといった自分独自の付加価値を表現し(差し出し)、周りから求められている以上の貢献を果たしてこそ、それらの付加価値と貢献の度合いに見合うレベルへとお金回りがアップグレードしていくことになります。
「自分独自の付加価値を表現し(差し出し)、周りから求められている以上の貢献を果たす」とは、言い換えれば、「自分の内から豊かなエネルギーを差し出し、人の役に立って、人も自分自身もともに大いに喜ばせる」ということです。
人の役に立って、人も自分も笑顔にしていくほど自他をめぐるお金回りが勢いを増していき、人も自分もともに豊かな状態へと引き上げられていくのです。
差し出すのに、特別な才能や大げさな行動が伴う必要はありません。
自分から周りに笑顔を向ける(=笑顔・元気を出す)。
感謝や励ましの言葉を伝える(=感謝・応援を出す)。
優しさと思いやりから行動する(=優しさ・思いやりを出す)。
ひとつひとつを真心込めて丁寧に執り行う(=真心・優雅さを出す)。
周りの役に立つ情報やアイデアを提供する(=知恵・工夫力を出す)。
こうした日常のほんの些細な振る舞いを重ねるうちに、ハートが少しずつ開かれていき、ハートの奥に閉じ込めてきた自分の本当の気持ちや欲求に気がつくようになったり、自分本来の能力、知性、創造性、愛、情熱などの自己の本質的なエネルギーが内からあふれ出していくようになります。
自己の本質的な豊かなエネルギーがハートから放出され、自分独自の付加価値として天職を通して表現されていくと、人々からの感謝、喜び、共感、好意、応援、協力、信頼などの豊かなエネルギーが呼び起こされ、それらに運ばれて、お金という対価の波が流れ込んでくることになるのです。
豊かなお金の流れを招き入れるためにできるもうひとつの方法は、「お金そのものを出す」ということ。
お金とは価値の媒介役であり、豊かさを運ぶ器のようなもの。
お金そのものを出すとは、自分自身や人のためにお金を使って、豊かな意識をお金という器に乗せて放出するということです。
豊かな意識とともにお金そのものを放出することによって、豊かな量と質のお金そのものをたやすく招き入れることになります。
お金を使う(出す)とは言っても、やみくもに使えば(出せば)いいというわけではありません。
豊かなお金の流れを招き入れるためには、何に対してお金を出すのかというお金の使い道が重要です。
豊かなお金の流れを招き入れるためのお金の使い道とは何でしょうか?
・自分の強みが生かされ、かつ、人の役に立って人に喜ばれたり、社会に貢献できる価値ある仕事の実現のためにお金を使う。
・自分独自の付加価値を高めてくれることへとお金を使う。
・株や不動産への投資など、お金そのものを増やすためのスキームの勉強や実践のためにお金を出す。
・感謝や祝福の気持ちを込めて人に食事をご馳走したり、贈り物をしたりする。
・人に喜ばれたり、人の役に立つことにお金を寄付する。
人の役に立って人に喜ばれたり、世の中に価値を提供することへとつながるような、上記のこうしたお金の使い道は、お金というエネルギーを循環させ拡大させていくお金の出し方であり、「生き(放出)金」と言えます。
生き金としてお金が使われる場合、お金は使われてなくなるわけではありません。
使われて放出されることで、静止していたお金が流動するエネルギーへと形を変えて動き出し、豊かさの循環が始まることになります。
豊かさを運ぶお金のエネルギーが、生き金として豊かな意識とともに放出されるほど、すなわち、喜びや感謝や祝福といった豊かな気持ちでお金が使われるほど、放出されるお金のエネルギーに勢いが増して、豊かでパワフルな流れが生じます。
そうした豊かでパワフルなエネルギーが、めぐりめぐってたくさんの人々の喜びや感謝のエネルギーと掛け合わされ、やがて、放出されたものをはるかに超える潤沢なお金となって、元の出どころへと再び流れ込んでくることになるのです。
お金のエネルギーが循環し拡大していく、こうした生き金とは正反対のお金の出し方に、「死に(吸入)金」と呼ばれるものがあります。
死に金とは、豊かさの循環が生まれないお金の使われ方のことです。
例えば、自分へのご褒美として高級車や高級ブランド品を購入した場合、お金のエネルギーは車やブランド品というモノに変換されて、自分の手元に留まることになります。
単にモノと入れ替わるだけのこのようなお金の使い方では、お金のエネルギーはモノに吸入されて消えてしまい、世の中を循環し拡大していく豊かなエネルギーの流れを生み出すことはできません。
お酒やタバコなどの嗜好品や、自分をいっとき満たすだけの趣味や娯楽への出費についても、むろん、同じことが言えます。
世の中に喜びや価値の提供されない、自分を喜ばせるだけの自己満足のための消費や浪費は、豊かさの循環を生み出すことにはつながらないのです。
出してこそ与えられるというその順序を、人は、たいてい、逆さまにしています。
出すよりも、入れるほうへと意識を向けて、出すより先に入れよう(受け取ろう)としています。
知恵や工夫力を出すことなく、言葉やコミュニケーションスキルを用いることもなく、人や給与や待遇に不満を抱いて我慢をしていたり。
情熱を出すことや新しい行動を起こすこともなく、お金を得るためだけのやりがいのない仕事を続けていたり。
自分から笑顔を向けるよりも、誰かに笑いかけられるのを待っています。
自分を愛することより、誰かに愛されることを求めています。
そして、お金の問題に直面しているときほど、お金そのものも、誰かに笑顔を向ける心のゆとりさえも、出し惜しみをしてしまうのです。
豊かなエネルギーの出し惜しみをして、出すより先に入れようとしてばかりいると、ハートがふさがれ、豊かさの出し入れがはばまれていきます。
出すより先に入れようとするほど、不満、不安、焦り、苛立ち、緊張、妬み、批判などの貧しさのエネルギーが内側に膨らんで充満していき、豊かなエネルギーの代わりに貧しいエネルギーが放出されて、人にもお金にも逃げられ、貧しい現実が創られていきます。
出せば出すほど無限に豊かに満ち足りていくのとは反対に、得よう入れようと求めるほど豊かさから遠のいて欠乏していき、貧しさの循環にはまり込んでしまうことになるのです。
豊かさの循環の始まりは、ハートのビッグバン。
豊かなお金回りは、ハートの中心から創造無限の豊かなエネルギーを吐いて「出す」ことに始まり、吐き出して人に価値を提供し、人の役に立って人に喜ばれたその対価をハートで受け取ることになります。
豊かさの循環とは、つまりは、出して入れるハートの呼吸と人とのつながりを通して生まれるもの。
ハートを開いて気前よく人に差し出し、人と大いに分かち合っていくほど人にも宇宙にも大いに愛され、宇宙の恩恵と人々の笑顔に運ばれて、呼吸でリズムを刻むごとくたやすくスムーズに、豊かなお金の流れが脈々と自分を通してめぐるようになるのです。
次回8月号では、お金にモテまくる次のステップへと進んでいきますね。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m